7)再チャレンジしたい女性たちが、一歩踏み出すために、必要なこと

青山:仕事をせずに、子育てに専念していた人が、一歩を踏み出すことが大変。おたすけママに来る人たちは、「子どもが学校に行っている間だけ働きたい」という人が多い。彼女たちには、やれることから始めてもらう。きっかけができることで、その後は、自分でどんどん動いていく。
本間:「おたすけママ」という場があったから、よかった。身近に制度やシステムがないと、踏み出せない人が多い。
竹谷:再チャレンジしたい人が再チャレンジ経験者に1対1で相談する、というフォーラムが、テレビで放映されていた。そこには、たくさんの母親が来ていた。
梅木:自分よりも、ちょっと先を歩いている人から言われると、すんなり聞けるかも。
三崎:働くことの実感がわきやすいかも。そういうのに参加して、行動する人としない人に分かれるかもしれないけど。
北沢:散歩がてらに気軽に行ったら、そういう話が聴けた、というのがあるといいかな。

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NPO・えん * - * 16:36 * - * -

6)女性が仕事を持ち続けたり、再び働くことができる社会とは?

○女性が仕事を持ち続けたり、再び働くことができる社会とは、どんな社会と思い描きますか?

竹谷:先輩ママの苦労談とかを知ると一歩が踏み出せなくなってしまう。

本間:当事者である自分達が意見や提案を出していけるようになっていけると良い。

青山:政治の世界も女性が少ない。政治も企業も男性が中心。男性中心の価値観を変えるには、世の女性たちが、夫に、「女性が働くことはこういうことだから、あなたにはこうしてほしい」と言い続けることが大事。もちろん、自分の子どもにも。そういう価値観がないと、言われてピンッとこないのは当たり前。

梅木:家庭と仕事の両立に理解のある男性から男性に話すと、聞く耳をもつのでは? 女性が言うと、なかなか聞いてくれない。

青山:地域のトップの人たちの考え方は保守的だった。“PTAは仕事をしていない母親がやる”というのが常識だったが、「仕事をしててもやれる環境を!」と活動したら、トップの人たちも考え方が変わった。一人ではなく、皆で話をして、「こう変えてくれたら、できますよ」って。

青山:PTAの役員が決まらなくてどうしようもない時期があった。私が役員を決める側だったが、「仕事をしててもやりたい」という人がいたので、話し合う場を立ち上げた。呼びかけたら、「話し合いに参加したい」というの人が20名くらいいた。皆、仕事を持っているので、仕事が終了してから集まり、23時くらいまで話し合った。「女性のパワーはすごい!」と感じた。その体験から、具体的に動いていくことで、変化が起きることが分かった。

NPO・えん * 座談会 * 16:35 * - * -

5)子育て中の女性が、「働く」ということ

青山:もう少し、社会が理解してくれないと。子どもを育てながら働くといのはどういうことか、と。自分たちの価値観で考えられても困る。

三崎:働き方が多様化しているので、公務員か正社員かパートなのか、でサービスの質が変わるのはおかしい。ニーズに敏感な民間が、行政に代わってサービスを開始したら、行政は太刀打ちできないのでは。

本間:女性が働くということは、どんな背景を背負っているのか。たんに就労支援をするとか、子育て支援をすすめているとか言っているが、表層的だったり実際と噛み合って居なかったり。もう少し根本的に制度の見直しをやって欲しい。“多様な働き方”と聞くといろいろな選択肢があるように思えるが、『多様な働き方をせざる得ない』というのが現実。

三崎:会社が変わらないから、こちらが辞めないといけないのはおかしい。ネガティブリストから選ばないといけないなんて。

梅木:保育園入園や更新時に役所に提出する書類の中で、びっくりしたのが「自営用」の項目に“仕事の合間にどれくらい家事をしているか”を記入する項目があった。「家で仕事をしているからといって、家事をやっているわけではない」とクレームを言ったら、その翌年からは書く欄がなくなった(笑)。

本間:何の意識もなく、旧来の考え方からなんでしょうね。

梅木・青山:役所にはおかしいと思ったことはきちんと伝えたほうがいい。彼らにも悪意はない。前年度から受けついだことをそのまましているだけ。きちんと伝えて、考えるきっかけを与える。

NPO・えん * 座談会 * 16:35 * - * -

4)こんな社会サービスや制度があったら・・・

○こんな社会サービスや制度があったら働き続けるのにもっと楽なのに」という経験は?

梅木::子どもが急に熱を出した時は、本当に大変。フリーランスで働いていると、私の代わりになる人はいない。主人も休めない、実家も遠い、ファミサポも預ってくれない・・・どうしよう。そんなときは、知り合いに何軒も電話をかけてお願いするしかない。
保育園で病気の子どもを預ってくれたり、急なときにもお願いできる制度があったらいいのに。病児保育のNPOなどもあるけど、誰もが利用しやすい制度ではない。保育園の中の空いている部屋などを利用して、病児保育室などを作ってくれればいいのに、と思うときも。

本間:子どもが急に熱を出して、夫は普通に出勤する、私が休まないといけない。同じように働いているのに、なぜ私だけが?と感じた。不満が溜り、喧嘩したら、「自分が悪かった」と謝ってくれた。そのときに、『言わないと伝わらないんだ』と思った。

三崎:子どもが病気になるのは当然。それに対して、企業ももっと寛容でないと、このことは解決しなく、こちらが変わるしかない。子どもを育てるというのは、時間の流れがゆっくりであったり、時間のサイクルがバラバラ。それと企業の功利主義というのは噛み合いません。育児制度とかを利用しようと思っても、プレッシャーがあったり。制度があっても、意識が変わらないと何も変わらない。

青山:私達は、病児保育をやって欲しいといわれる立場。実際、全てに対応できているわけではないけれど。うちで働いているスタッフは、保育園や幼稚園に行っている子どもたちのお母さんが多い。保育園や学童に入る時に、雇っている側が、証明書を発行しないといけない。おたすけままのスタンプを押して出して、その書類が通った(認められた)ときはとても嬉しかった。フルタイムで働いている人が優先だが、パートの人も預けたいと思っている。今後、保育園や学童が、仕事をしているか否かに関わらず、すべての母親が子どもを預けることができるようになる仕組みが必要だと思う。

NPO・えん * 座談会 * 16:34 * - * -

3)自分が働くことで、変わったこと、変わらなかったこと

○自分が働くことで、変わったこと、変わらなかったこと(夫との関係、家族の中で)。子育て経験が(いい意味で)、自分のキャリアに影響したことは何ですか?

三崎:時間が切羽してくるので夫が協力してくれるようになりました。子育て経験で学んだのは、『(子どもは理屈が通らないので)あきらめないといけない、受け入れないといけない』というスタンス。それが今の仕事で活かされています(無理難題なことを言うお客様もいるので)。“相手に対しての間の取り方”など、子どもに教えてもらったかも。

青山:今の仕事は、子育て経験が全てです。おたすけママがやっている家事代行や子どもの見守り、産後のヘルパーなどは、特別な資格はいらなく、“培った経験”を活かせるお仕事。お客様の中には「経験を知りたい」という方が多い。例えば、産後家に閉じこもっていて、“どう子どもと接したらいいのか分からない”“子どもが泣いたら抱っこしないといけない”と不安を抱えているお母さん。お母さんはゆっくり休むことができないし、子どもも神経質になってしまう。私が家事代行でお手伝いに行き子どもを世話をしている間、彼女には休んでもらう。子どもは、床に置いても泣かない。彼女は、「青山さんが来ると子どもが泣かない」と驚きます。「泣かしていいんだから〜、ほっといていいの」と言ってあげると彼女の不安が解消します。それらは、子育て経験がベースになっていて、だからこそ「大丈夫だよ」と言うことができます。
 店を構えるようになってから、労働時間が長くなりました。そうすると、子どもが帰宅する時間にいられないこともよくありますが、子どもは帰ってきたら、風呂の掃除や洗濯物の取り込みを、積極的にやってくれるようになりました。できることは自分でやるようになってくれたのを感じた。夫はもともと協力的だが、最近は料理にこるようになって、末っ子が『パパレストラン』と名づけたら、夫は喜んでいる。料理はがんばってくれているかな?

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NPO・えん * 座談会 * 16:34 * - * -

2)現在の働き方に至るまで

北沢:バブルがはじけた後で四大卒は氷河期。勤めるまでは生協の存在を知らなく、友人が、生協でバイトをしていたので、勧められました。1人目を出産したときに、母が「子どもの面倒は私がみるから」と言ってくれ、3ヶ月位で保育園に預けることができ、復職はすんなりできました。これまで、辞めるということを考えずに続けてきました。

梅木:出版社で編集者として働いていましたが、仕事を辞めるという気持ちはなく、育休取得。復帰直前になって上司から「本当にできるの?残業あるよ、子どもはどうするの?」「君には無理だよ」と言われ、やむなく辞めることに。幸い育休をとっていたので保育園に入ることができ、そのままフリーライターで働き続けました。仕事をしていると、自分らしくいられます。子どもはかわいいけれど、育休中の1年間、昼間は子どもとずっと二人きりの生活を続けていたら、「私ってなんだろう」って考えてしまい、苦しくなってしまいました。

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NPO・えん * 座談会 * 16:31 * - * -

1)まずは自己紹介から

青山:調布で、「てづくり倶楽部おたすけママ」の代表をしています。調布に住むお母さんたちが、「自分達で何かをやりたいな」ということから99年に活動が始まりました。「子育てをしながら、仕事をしたい。でも保育園の空きはなく、就職していない状況から働くのは大変」。そこで、自分たちで仕事を始めることに。縫い物代行が予想以上に反響があり、仲間や毎年利用してくれるお客様が増えてきた。そして、2005年10月には、店舗を構えることに。拠点ができたことで新しい仕事や仲間が増え、「(今のお店は広くないので)次はあそこかな?」と次のステップを皆で目指しながらやっています。


梅木:出産を機に出版社を辞め、現在はフリーのライターとして働いています。現在4歳(男)と7歳(女)の子どもがいます。仕事をしているうちに、子育ても家事も女性はすべてを両立しなくてはいけないことに疑問をもち、皆のキャリアをいかしたいと思い、キャリアカウンセラーの資格を取得。今は女性のキャリア支援セミナーなどの講師をしながら、育児書などのライターをしています。


北沢:東京マイコープの中で政策推進部(08年3月組織部へ)という部署にいます。入協してからの3年間は配送業務をし、その後は、組合員活動をサポートする部署に10年以上いました。政策推進部に配属されてからは、青山さんをはじめNPOを立ち上げ精力的に頑張っている人に多く出会うことができ、そういった方たちと接することが自分自身も成長していきたいと考えています。
    
竹谷:本業は、ファイナンシャルプランナーです。高校を卒業して証券会社に8年。結婚を機に退職。長男を出産したときにFPの資格で生きていこう!という核心を得て、テキストを取り寄せ、勉強をはじめた。去年、CFP(FPの上級資格)の認定を取ることができた。現在、FPとして様々な相談を受ける中で、富裕層の資産を増やすのは当たり前だが、所得が高くない人に増やす方法を伝えるのが必要だと感じました。特に、子育て中の世代に伝えていきたいと考えています。

三崎:大田区で社労士をしています。開業して7年目で、主に法人を相手に活動をしています。その前は大学卒業後、普通にOLとして働いていました。


NPO・えん * 座談会 * 16:30 * - * -

座談会出席者の紹介

✦青山冨美江さん
「てづくり倶楽部おたすけママ」代表
調布に住む仲良しママたちが集り、“子育てしながら自分たちで仕事を創って働き、社会に飛び出そう”と、1999年に団体を立ち上げ、縫い物代行と家事代行の事業を進め、つつじヶ丘駅前に店舗開設。
 
✦梅木里佳さん
プロフェッショナルキャリアカウンセラー、認定キャリアコンサルタント、産業カウンセラー等の資格を持ち、専門分野は「女性のためのキャリア支援」。出産を機に出版社を退社するが、長年の編集者歴を生かしフリーライターに。キャリアカウンセラーとしても活躍中。
 
✦北沢典子さん
東京マイコープ職員。女性の正規職員が少ない生協においては、2度の出産を経て、子育てしながら主に組合員組織運営部署で継続就労14年目の貴重な人材。生活者・女性の視点を生協事業に反映できる数少ない女性職員としてのキャリアを蓄積中。
 
✦竹谷希美子さん
ファイナンシャルプランナーとして個人事務所を開設し、金融機関での勤務経験と投資経験を生かして、保険・金融・年金の分野で活躍中。子育て世代の立場から、ファイナンシャルプランナーとして女性をサポートできる体制の整備に尽力。
 
✦三崎亜紀子さん
社会保険労務士として「三崎経営労務事務所」を、2000年大田区内に開設。この間、「東京マイコープ コミュニティ・ワーク連絡会」のアドバイザーとしても、NPOやワーカーズ・コレクティブの労務管理や就業規則作成をサポート。産業カウンセラーの資格も生かし、顧客の評価も高い。
NPO・えん * 座談会 * 16:29 * - * -

2007年度事業の御礼

春です 2007年度、女性の再チャレンジ支援の事業に参加し、多くの方々と出会うことができました。忙しい半年間でしたが、無事に終了することができましたことをご報告いたします。ご協力いただいた皆様、支えてくださった皆様、受講生の皆様に感謝申し上げます。

2008年度も、事業への参加が確定しましたら、今年度同様、がんばりたいと思いますのでよろしくお願い致します。(小星)

追記:受講生から数々の嬉しい便りが届いています。この声が、次の活動への原動力に繋がります。ありがとうございます。よつばのクローバー
NPO・えん * - * 15:07 * - * -

セラピスト湯田小百合さん

セラピスト湯田小百合さんは、板橋区にある自宅で「Kasoute」を主宰しています。アロマセラピー、エステ、ベビーマッサージなど様々な資格をもっているので、子どもから大人、高齢者まで多世代に対応できます。また、3人のお子さんを育てているので、子育て相談などにものることができます。

*NPO・えんの女性のためのジョブクリエイト事業に登録しています

◆Kasoute
http://kasoute2007.sakura.ne.jp/
NPO・えん * キラキラ輝いて、働いてます * 14:46 * - * -
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